アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどで、一年中症状が続く「通年性アレルギー性鼻炎」と、決まった季節にのみ症状が出てくる「季節性アレルギー性鼻炎」があります。
通年性アレルギー性鼻炎の原因は、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛などで、季節性アレルギー性鼻炎の原因のほとんどは花粉です。ただし、花粉にもいろいろあり、スギだけでなくヒノキやイネやブタクサなどで発症する方もいらっしゃいます。

アレルギー性鼻炎の治療

症状を抑える飲み薬を服用し、場合によっては鼻に噴霧するステロイド剤を使用することもあります。また、大阪市の松田耳鼻咽喉科では舌下免疫療法やアルゴンプラズマ療法も実施しています。このような治療を続けていく必要がある一方で、生活の中での対策も欠かせません。布団などの寝具を洗濯し、家の中もこまめに掃除機をかけてアレルギーの原因物質に触れる機会を少しでも減らしましょう。花粉症の場合は、外出する際にメガネやマスクをする、窓を開けない、家に帰ってきたら花粉を払い落としてから玄関に入るなどの対策も根気強く続けていくことが大切です。

舌下免疫療法 (アレルゲン免疫療法)とは

舌下免疫療法 (アレルゲン免疫療法)とは

アレルギーの原因であるアレルゲンを、少量から投与することで身体をアレルゲンに慣らしていき、根本的な体質改善が期待出来る治療法です。長期に渡り症状を抑えたり、症状を和らげる効果があります。
皮下免疫療法で用いる注射での治療と異なり、痛みのない治療で、5歳の子どもから安心して受診することが可能です。 現在、スギ花粉症とダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎に対して治療ができます。

アレルゲン免疫療法の方法

  • 治療期間は3年から5年です。定期的な受診をお願いします。
  • スギ花粉症に対する治療の場合、スギ花粉が飛んでいない時期(7月頃から11月頃)に治療を始めます。
  • ダニアレルギーに対する治療開始時期はいつでも良いとされています。
  • 治療薬を舌の下に置き、1分間保持したのち飲み込みます。5分間は飲食・うがいはできません。
  • 一年を通して毎日服用します。
  • 治療薬服用の前後2時間は激しい運動・飲酒・入浴は避けてください。
  • 注射による治療と異なり病院に行かなくても自宅で治療することが出来ます。(定期受診は必要)
  • 痛みがなく続けやすいです。

長期に渡り正しく治療を行うことで、アレルギー症状が改善したり、長期に渡り症状を抑える効果も期待出来ます。症状が完全に抑えられない場合も、症状が和らぐことでアレルギー治療薬を減らすことが出来ます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりや目のかゆみ、アレルギー症状による生活の質低下を防ぎましょう。

アルゴンプラズマ療法について

アルゴンガスを出した状態で高周波電流を流すと、鼻の中の組織を均一に凝固させることができます。レーザーのように、粘膜が焦げてしまったり軟骨が壊死したりする心配がないというのが大きな特徴で、アレルギー性鼻炎の反応が起きやすい下鼻甲介(かびこうかい)の粘膜を凝固させることでアレルギー反応を抑制させます。

アルゴンプラズマ療法の方法

  • 局所麻酔で行います。(麻酔液を浸透させたガーゼを鼻の中に詰めて30分程度置いておきます。)
  • 入院は必要ありません。
  • 治療は片側でおよそ1〜2分です。
  • 同日に両方の鼻の穴を処置することが可能です。
  • 出血や痛みは、ほとんどありません。

なお、治療後2週間程度は、鼻の中にかさぶたのようなものができて鼻づまりが強くなりますが、少しずつ解消されていき、治療効果自体は数ヶ月から2年程度持続します。